miChecker との連携

みんなのアクセシビリティ評価ツール:miChecker (エムアイチェッカー)Ver.2.0(以下 miChecker と省略)とシラサギを連携させることができます。

ここでは、miChecker のインストール方法およびシラサギでの設定方法を解説します。

miChecker のインストール

「みんなのアクセシビリティ評価ツール:miChecker (エムアイチェッカー)Ver.2.0」を Linux 上で動作するように改変したバージョンをインストールします。 オリジナルの Windows 版の miChecker とシラサギとは連携できないので注意してください。

シラサギでは Docker 版 miChecke を提供しています。 次のコマンドを実行し、GitHub Container Registry から Docker 版 miChecke をインストールしてください。

docker pull ghcr.io/shirasagi/michecker:latest
docker tag ghcr.io/shirasagi/michecker:latest shirasagi/michecker:latest

このコマンドを実行するには、事前に Docker をインストールしておく必要があります。

以前は手動インストールの手順を案内していましたが、 michecker を動作させるには古い Google Chrome が必要なため、 現在は Docker 版のみをサポートしております。

miChecker のテスト

以下のコマンドを実行してみてください。

docker run --rm --name michecker -v "$PWD":/home -w /home shirasagi/michecker \
  /opt/michecker/bin/michecker --no-interactive --no-sandbox --lang=ja-JP \
  --html-checker-output-report=hc-report.json \
  --lowvision-output-report=lv-report.json \
  --lowvision-source-image=lv-source.png \
  --lowvision-output-image=lv-output.png \
  "https://www.ss-proj.org/"

カレントディレクトリに hc-report.json, lv-report.json, lv-source.png, lv-output.png の 4 つのファイルが作成されていれば正しくインストールされています。 念のため、各ファイルの中身を確認してみてください。

シラサギと miChecker の連携

設定ファイル

シラサギの設定ファイル config/michecker.yml (存在しない場合は config/defaults/michecker.yml をコピー)をテキストエディタで開きます。 設定ファイルの先頭部分を次のように変更します。

production: &production
  disable: false
  command: [ "bin/docker-michecker.sh" ]

設定を変更したらシラサギを再起動します。

タイムアウト設定

安定して運用するため、あるいは不測の事態に備えて、miChecker を実行する際にタイムアウトを設定することをお勧めします。 タイムアウトを設定するには次の様に設定ファイルを変更します。

production: &production
  disable: false
  command: [ "/usr/bin/timeout", "10m", "bin/docker-michecker.sh" ]

ここでは 10 分(10m)のタイムアウト設定しています。ご利用の CPU やネットワークの性能によって、適時変更してください。

Mac をご利用の方は、brew で coreutils をインストール後、”/usr/bin/timeout” ではなく “/usr/local/bin/timeout” を設定してください。

権限

シラサギの管理画面へログインし、サイト設定 - 権限/ロールの編集画面から権限「micheckerの利用」にチェックをつけて保存してください。 権限「micheckerの利用」が見つからない場合は、設定ファイルが正しいかどうか確認してください。

動作確認

権限を設定したユーザーでシラサギの管理画面へログインし、適当な記事ページを作成してください。 作成すると上部に「miChecker で確認する」というメニューがあるのでクリックします。 「miChecker で確認する」というメニューが表示されない場合は、権限が適切に設定されているかどうかを確認してください。

別タブが開き miChecker 実行画面が表示されます。 miChecker 実行画面の下部にある「miChecker を実行し結果を確認する」ボタンをクリックしてください。

miChecker がバックグラウンドで実行され、2〜3 分すると結果が表示されます。

管理とトラブルシューティング

miChecker はバックグラウンドで実行されるため実行の詳細は サイト設定 - ジョブ - 実行履歴で確認することができます。 動作に支障がある場合は、まず実行履歴を確認するようにしてください。

miChecker は実行結果を保存し、再アクセスの際には保存した結果を表示することで利便性を向上させています。 miChecker の実行結果は サイト設定 - ジョブ - miChecker結果 で確認することができます。 動作に支障がある場合は、miChecker結果を削除することで改善する可能性があります。

miChecker はシラサギの管理画面のページプレビューへアクセスし DOM ツリーを取得したり、スクリーンショットを取得したりする都合上、Docker コンテナ内からシラサギの管理画面へアクセス可能でなければなりません。 Docker コンテナ内からシラサギの管理画面へアクセスできない場合は “No resource with given URL found” のようなエラーが発生します。